Lovable(ラバブル)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 本編 最新AIツール大全 | AIコーディング | |
| 開発編 アプリ開発者向けAIツール大全 | ノーコード型AIアプリビルダー |
本編の★は筆者の個人的なオススメ度、開発編の★は世間の評判をもとにした評価です。2つを平均した点数は作っていません。 ★の付け方
本編 最新AIツール大全/AIコーディング(Chapter 7)
Lovable (AIコーディング)
料金
無料プランあり。有料プランは月額25ドル~
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Lovableは、スウェーデンのスタートアップ企業がアントン・オシカ(Anton Osika)氏を中心に2024年に開発したAIアプリビルダーで、もともと「GPT Engineer」という名前で知られていたツールが進化したものです。あなたが日本語や英語で「こんなアプリを作りたい」と入力するだけで、React(リアクト)・TypeScript・Tailwind CSSというモダンな技術スタックと、Supabase(スーパベース)というバックエンド・データベースサービスを組み合わせた本格的なウェブアプリを生成してくれます。最大の特徴は、生成されたコードがGitHubと双方向で自動同期されることで、「LovableでAIに作らせて、細かい部分はCursorやClaude Codeで手直しする」というようにエンジニアとの作業の受け渡しがスムーズにできる点です。
2026年8月12日には、シリーズCで4億ドル(約600億円)を調達し、企業価値は133億ドル(約2兆円)に達したと発表されました。これまでにLovableで作られたプロジェクトは累計6,000万件、Lovable製のアプリへの訪問は月に9億回にのぼるとのことで、Bolt.newと並んでVibe Codingの代表的なツールとして地位を確立しています。2026年7月には大きな動きが続きました。7月15日には、Lovableで作ったアプリをChatGPTやClaudeの中で直接動かせるようになりました。自分が作ったツールを、普段使っているチャットAIの画面から呼び出して使える、ということです。7月22日には、コーディングエージェントの基盤として業界で初めて「AIUC-1」というAIの安全性・信頼性に関する認証を取得し、7月24日には、ログイン認証・公開範囲の制御・セキュリティスキャンといった企業向けの機能も追加されました。
8月26日には、Slackの中で「@Lovable」と呼びかけるだけでアプリの作成や更新を頼めるようになり、1つの指示で最長10時間まで自律的に作業を続けられるようになっています。2026年9月21日には、プログラムを書き換えずにLovableと相談できる「Chat(チャット)モード」が加わりました。「この機能を足すなら、どう作るのがいい?」といった相談を、アプリを壊す心配なくできます。翌22日には、作ったアプリの中からウェブ検索や調べ物ができる「Parallel」との連携も追加されています。9月25日には、Googleビジネスプロフィールとのつなぎ込みが加わり、作ったアプリの中で使うAIとしてGPT-6 Sol/Lunaも選べるようになりました。また、9月24日からはChatモードでの相談に1日ごとの無料枠が付いています(無料・Pro・Businessプランが対象で、この料金設定は2026年10月31日までとされていましたが、2026年11月5日時点でも、公式の説明ページには「10月31日まで」と書かれたままで、延長や終了の発表はありません。今も無料の枠があるかどうかは、実際の画面でご確認ください。画像や動画を作らせたり、実際の作業に回したりすると、通常どおりクレジットを使います)。
そして9月28日にはMicrosoftとの提携が発表され、全プランで、作ったアプリをOutlook・Teams・Excel・SharePoint・OneDriveなどのMicrosoft 365のデータとつないだり、Microsoftのアカウントでログインできるようにしたりできるようになりました。また9月30日には、Lovableで作ったアプリの土台に使われている部品に、細工したリンクを開くと不正なプログラムが動いてしまう弱点が見つかり、対策したことが公表されました。悪用された形跡はなく、対象のアプリは次に手を加えたときに自動で直りますが、すぐに直したい場合は、プロジェクトの「Security」のページから無料で修正できます。10月7日からは有料プランで、管理者がワークスペース全体のクレジットの使用上限と、使いすぎを知らせるアラートを設定できるようになりました。
10月8日からは、無料プランとProプランでも、作ったアプリを招待した人だけに公開できるようになっています(ワークスペース全体やグループ単位での公開は、BusinessとEnterpriseのみです)。10月14日からは、消してしまったプロジェクトを、消してから60日以内なら元に戻せるようになりました。同じ日に、作ったアプリのお客様集め(広告の出稿や分析など)をチャットから手伝ってくれる「Growth tools」も加わっています(Lovable側の追加料金はありませんが、広告費はGoogleやMetaに支払います)。10月29日からは、Replit・Bolt・Base44・v0などで作ったプロジェクトをZIPファイルで取り込んだり、今あるウェブサイトをURLで取り込んだりできるようになりました(最初の1回は無料で、2回目からはクレジットを使います)。10月30日には、作業の中で伝えた好みや決めごと、事実を覚えてくれる「Memory(メモリ)」も加わっています(設定でオフにもできます)。
ヒルトルのレビュー
Lovableは「ユーザーフレンドリーさ」と「本物のコードを吐き出す」という相反する要素を両立しようとしている、ユニークなポジションのツールです。私が以前試したときは、10分くらいでログイン機能付きのウェブアプリが立ち上がり、「これがブラウザだけで完結するのか」と驚きました。GitHubに自動同期されるおかげで、Lovableで作ったアプリを後からClaude Codeで読み込んで本格的に拡張する、という流れが組めるのがエンジニア寄りの人にも喜ばれている理由でしょう。本格的に毎日触る方は、Lovableで叩き台を作って、その先はClaude CodeやCursorで継続開発する、という併用がコスパ的には良いかもしれません。バックエンドにSupabaseが入っているので、データを保存するタイプのアプリ(顧客管理ツールやToDoリストなど)を試作したい方には向いていると感じます。
2026年7月に「Lovableで作ったアプリがChatGPTやClaudeの中でそのまま動く」ようになったのは、個人的にかなり大きな変化だと感じています。自分専用の小さな業務ツールを作っておいて、それを普段のチャットの中から呼び出して使う、という働き方が現実的になってきました。8月に2兆円という企業価値がついたことで、「このツール、来年もあるのかな?」という心配をしなくて済むようになったのも、実務で使う上では大事なポイントだと思います。
開発編 アプリ開発者向けAIツール大全/ノーコード型AIアプリビルダー(Chapter 3)
Lovable (ノーコード型AIアプリビルダー)
料金
無料プランあり(1日5クレジット・月30クレジットまで)。有料はProプラン(月額25ドル)から。クレジット量に応じて料金が上がる仕組みです。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Lovable(ラバブル)は、スウェーデン発のAIアプリ作成サービスで、「アイデアを話すとWebサービスが丸ごとできる」ツールの代表格です。
チャット欄に「美容室の予約を受け付けるサイトを作って」と打ち込むだけで、画面のデザイン、データの保存先、ログイン機能まで一式を自動で組み上げてくれます。
従来なら、画面を作る人、データベースを設計する人、サーバーを用意する人が必要だった作業が、会話だけで完結してしまうわけです。
Lovable Cloudという仕組みによって、データベースやユーザー登録の機能も外部サービスを契約せずに使えるため、初心者がつまずきやすい「アプリ以外の準備」がほとんど不要になっています。
創業からわずか数年で世界的なサービスに急成長し、2026年8月には約4億ドルの追加調達と企業価値133億ドルが正式発表されました。
2026年9月24日には年間換算の売上が6億ドルを超えたと報じられ、Vibe Codingブームの象徴的な存在になっています。2026年10月14日からは、消してしまったプロジェクトを、消してから60日以内なら元に戻せるようになりました。また、作ったアプリのAI機能で使われていたGemini 2.5系のモデルは10月20日で終わり、自動でGemini 3.8 Flashなどに切り替わっています(コードを直す必要はありませんが、1回あたりの料金や答え方が変わることがあります)。10月29日からは、Replit・Bolt・Base44・v0などで作ったプロジェクトをZIPファイルで取り込んだり、今あるウェブサイトをURLで取り込んだりできるようになりました(最初の1回は無料で、2回目からはクレジットを使います)。10月30日には、作業の中で伝えた好みや決めごと、事実を覚えてくれる「Memory(メモリ)」も加わっています(設定でオフにもできます)。
非エンジニアへの使いやすさという点では、本書で紹介するツールの中でもトップクラスです。
世間の評判
世間の評判は「初めてのWebサービス公開に最適」という声が圧倒的で、ランディングページや試作品づくりでの満足度は8割を超えるという調査結果も出ています。
「アイデアを話しただけで、その日のうちにURLが発行されて友人に見せられた」という体験談は世界中で共有されており、この最初の感動こそがLovable最大の価値だと言えるでしょう。
一方で、機能が複雑なサービスを作ろうとすると満足度が2〜3割まで急落するという調査もあり、「作り込むほど苦手になる」という限界もはっきり知られています。
そして最も多い不満が、クレジットの消費が事前に読めないことです。
海外では「決済機能の連携だけで月間クレジットを使い切った」という報告もあるほどで、修正を繰り返すほど費用がかさむ構造には注意が必要です。
この不満への対応として、2026年8月にはエラー修正の一部が1日10回まで無料になるなど、改善の動きも出ています。
さらに2026年9月21日からは、アイデアの相談やアプリの分析といったチャットが、1日の無料枠の範囲ならクレジットを消費しなくなりました(無料・Pro・Businessが対象)。画像や動画を作ったり、実際の作業に移ったりすると、通常どおりクレジットを使います。この条件は2026年10月31日までと案内されていました。2026年11月5日時点の公式の説明ページは「10月31日まで」の記載のままで、延長の発表はありません。今もチャットが無料で使えているかは、AIの返事のメニュー(More options)で、使ったクレジットの数の代わりに「Free」と表示されるかどうかで確かめてください。
10月7日には、有料プランの管理者が、クレジットの使いすぎを止める上限と通知を設定できるようになりました。ワークスペース全体・プロジェクトごと・メンバーごとに上限を決められ、上限に達したら作業を止める設定も選べます。残りのクレジットが減ったときに知らせてもらうこともできます。チームで使うなら、最初にここを設定しておいてください。
もう一点、Lovableで作られたアプリの一部でセキュリティ設定の不備が見つかり、登録者の個人情報が外部から見える状態になっていた事例が報告されています(詳しくはChapter 15をご覧ください)。
2026年9月30日には、Lovableのアプリの土台に使われている部品(TanStack Start)に、細工したリンクを開かせるだけで訪問者のブラウザで不正なプログラムを動かせる欠陥があったと発表されました。Lovableは自社の公開サーバーで攻撃を防ぐ仕組みを入れ、該当するアプリは次に手を加えたときに自動で修正版へ更新されます(対象の方にはメールが届きます)。ただし、Lovableの外に持ち出して公開しているアプリは守られません。自分で更新して、公開し直す必要があります。「持ち出せる自由」と「自分で守る責任」は、セットなのです。
公開前の安全確認とセットで考えることを、世間でも強く勧められています。10月8日からは、無料プランとProプランでも、招待した人だけが見られる形で公開できるようになりました。広く公開する前に、まず限られた人だけに試してもらう、という使い方ができます。まず1本、動くものを世に出す体験をしたい方の第一候補です。
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