Base44(ベース44)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 本編 最新AIツール大全 | AIコーディング | |
| 開発編 アプリ開発者向けAIツール大全 | ノーコード型AIアプリビルダー |
★が違うのは、どちらかが間違っているからではありません。『使う人』と『作る人』で、見るところが違うからです。
本編の★は筆者の個人的なオススメ度、開発編の★は世間の評判をもとにした評価です。2つを平均した点数は作っていません。 ★の付け方
本編 最新AIツール大全/AIコーディング(Chapter 7)
Base44 (AIコーディング)
料金
無料プランあり。有料プランは月額16ドル(年払い時。月払いだと20ドル)~
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Base44は、イスラエルの開発者マオール・シュロモ(Maor Shlomo)氏がほぼ1人で開発をスタートしたAIアプリビルダーです。あなたが「こういうアプリが欲しい」と日本語や英語で説明するだけで、フロントエンド(見た目の画面)、バックエンド(裏側の処理)、データベース、ログイン認証、デプロイ(公開)まで、本来なら何週間もかかる作業を数分でAIが組み立ててくれます。2025年6月にウェブサイト作成サービスで有名なWix(ウィックス)社に約120億円(8,000万ドル)で買収され、Wixの「Vibe Coding」製品ラインに統合されました。2026年第1四半期の時点で200万ユーザーを突破し、年間売上は約150億円(1億ドル)に達するなど、AIアプリビルダーの中でも特に急成長しているツールです。
Gmail、Googleカレンダー、Slack、Stripe、Salesforce、Zapierなどのよく使われるサービスとの連携も最初から組み込まれています。2026年8月は機能追加が非常に多く、Base44のAIアシスタントである「Superagent(スーパーエージェント)」がWhatsAppやTelegram、LINEなどのメッセージアプリから操作できるようになり(8月17日)、AIモデルにClaude Opus 5が加わり(8月18日)、GitHubにあるプログラムを取り込んで開発を続けられるようになる(8月19日)など、本格的な開発ツールとしての足回りも整ってきました。また、一番安いStarterプランでも自分の独自ドメインでアプリを公開できるようになっています(8月11日)。2026年9月22日には、あなたのアプリやサイトが、ChatGPTのようなAIアシスタントに質問されたときにどう取り上げられているかを確認できる「AI Visibility」というタブも加わりました(Builderプラン以上)。
9月28日には、すでにあるプログラムを取り込んで、エンジニアでない人でもチャットで手直しして変更の提案まで出せる新しい製品「Base Code」も公開されています(料金は2026年11月5日時点でも、公式の料金ページに載っていません)。2026年10月4日からは、年払いのプランなら最初の1年間は独自ドメインが無料になり(申し込みから60日以内の申請が必要)、10月5日には、指示があいまいなときに、作り始める前にAIが質問してくれる機能も加わっています。10月13日には、ブラウザではなく専用の画面で作業できるMac用のアプリが出たほか、AIチャットで選べるモデルに、Googleの最新モデル「Gemini 4 Argon」も加わりました。10月28日にはOpenAIの「GPT-6.1 Terra」も加わっています。なお、AIのモデルを自分で選べるのはBuilderプラン(年払いで月40ドル)以上です。また、10月18日以降に作ったアプリには、プランごとにデータベース(データの保存場所)の容量の上限が付いています。
ヒルトルのレビュー
Base44を初めて触ったとき、「ここまでチャットだけでアプリが組み上がるのか」と驚いた記憶があります。私は普段はClaude Codeでアプリ開発をしていますが、Claude Codeは黒い画面(ターミナル)に慣れる必要があったり、自分でGitHub(コードを保存する場所)を準備する必要があるなど、非エンジニアの方には少しハードルがあります。その点、Base44はブラウザを開くだけで完結し、画面も親切で、「とりあえずアプリらしきものを動く形で見たい」という用途には向いています。8月からは、Base44のAIにLINEから話しかけて作業を頼めるようになったのも、日本のユーザーにとっては面白い変化ですね。ただ、本格的なシステム開発をするのであれば、Claude CodeやCodexのほうがコスパも自由度も高いと感じますが、「とにかくブラウザだけで完結したい」という非エンジニアの方が、アイデアをまず形にしてみる初めの一歩としては良い選択肢です。
開発編 アプリ開発者向けAIツール大全/ノーコード型AIアプリビルダー(Chapter 3)
Base44 (ノーコード型AIアプリビルダー)
料金
無料プランあり(少量のクレジット付き)。有料はStarterプラン(年払いなら月16ドル、月払いなら月20ドルほど)から。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Base44(ベース44)は、ホームページ作成サービス大手のWix社の傘下にあるAIアプリ作成サービスです。
最大の特徴は「オールインワン」であること。データベース、ログイン機能、ファイルの保存、そして公開までが、すべてBase44の中で完結します。
他のツールでは「データベースはSupabase、ログインはClerk、公開はVercel」といった具合に複数のサービスを組み合わせる必要がありますが、Base44ならその契約や設定が一切要りません。
非エンジニアにとって最大の壁である「アプリ以外の準備」を丸ごと引き受けてくれるわけです。
創業からわずか6ヶ月、ほぼ1人で運営されていた会社が約8,000万ドルでWixに買収されたというシンデレラストーリーでも話題になりました。
料金は無料プランから始められ、有料はStarterプラン(年払いなら月16ドル、月払いなら月20ドルほど)から。開発に使うクレジットと、公開後の運用に使うクレジットが分かれた二階建ての仕組みです。なお2026年9月22日からは、作ったアプリの中でGemini 3.8 Flashを動かすときに減る「運用側のクレジット」が2倍になりました(アプリを作るときのクレジットは変わりません)。Base44は、AIモデルの提供元の値上げに合わせたものと説明しています。10月13日には、Mac用のアプリが出たほか、AIのモデルを自分で選んだときに、考える深さ(effort)をLowからMaxまで選べるようになりました(10月18日に、モデルを自分で選ぶすべての人が使えるようになりました。なお、モデルを自分で選べるのはBuilderプラン以上です)。深くするほど時間がかかり、クレジットも多く使います。また10月18日からは、AIの返事を途中で止めても、それまでに出し終えた返事の分のクレジットはかかります(最初の返事が出る前に止めれば無料です)。10月18日以降に作ったアプリには、プランごとにデータベースの容量の上限も付いています。10月27日からは、チャットにAPIキーを貼ると、自動で「シークレット」として保存され、会話からは隠されるようになりました。
世間の評判
「外部サービスの契約が不要で、初心者に一番やさしい」という評判が中心で、特に社内向けの業務ツールや、自分だけが使う管理アプリを作りたい人からの支持が厚いツールです。
海外のレビューでは「AIアプリビルダー界のSquarespace」と表現されることもあり、専門知識のない人でも形になるところまで導いてくれる親切さが評価されています。
一方で、指摘される弱点は2つあります。
1つは「無料クレジットがすぐ尽きる」という点で、じっくり試す前に有料判断を迫られるという声が目立ちます。
もう1つは、作ったアプリを外部に持ち出す機能が発展途上であることです。
「このサービスに縛られてしまう(ロックインされる)のではないか」という懸念は、コードの持ち出しが自由なBolt.newと比較される場面でよく語られます。
世間の評判をまとめると、「難しいことを一切考えずに業務アプリを作りたい人向け。本格的なサービスを目指すならLovableやClaude Codeに軍配」という位置づけです。
まずは無料枠で、あなたの作りたいものと相性が合うか確かめてみてください。
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