OpenAI API(オープンエーアイ エーピーアイ)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 開発編 アプリ開発者向けAIツール大全 | 言語モデルAPI |
★は、世間の評判をもとに筆者がまとめた評価です。 ★の付け方
開発編 アプリ開発者向けAIツール大全/言語モデルAPI(Chapter 4)
OpenAI API (言語モデルAPI)
料金
前払いのクレジット制の従量課金です。モデルにより単価が大きく異なり、執筆時点では最上位のGPT-6 Astraが入力100万トークンあたり10ドル、2026年9月29日に登場したGPT-6.1 Solが2ドル、2026年10月26日に登場した中位のGPT-6.1 Terraが1ドル、軽量のGPT-6 Lunaなら0.1ドルが目安です。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
OpenAI APIは、ChatGPTでおなじみのOpenAI社が提供する開発者向けの窓口です。
2026年9月には、新しいGPT-6シリーズがそろいました。3日に最上位のAstra、22日に性能重視のSolと軽量のLunaです。さらに2026年10月26日には、SolとLunaの間に入る中位のGPT-6.1 Terraも加わりました(後で説明します)。あなたのアプリの用途と予算に合わせて、この4段階から選べます。
そして9月29日、OpenAIは開発者向けの発表会「DevDay」で、Solの改良版「GPT-6.1 Sol」を出しました。GPT-6 Solの登場から、わずか1週間です。料金は入力100万トークンあたり2ドル、出力10ドルと据え置きで、同じ内容を繰り返し送るときの料金は半分の0.1ドルになりました。OpenAIは「Astraに近い性能を、5分の1の料金で」と説明しており、第三者の評価機関Artificial Analysisの総合点でも、Astraのわずか2点下でした。これから作るなら、まずGPT-6.1 Solを基準に考えてください。
先ほど触れた中位の「GPT-6.1 Terra」(指定するモデル名はgpt-6.1-terra)について、もう少し説明します。料金は入力100万トークンあたり1ドル、出力5ドルで、GPT-6.1 Solの半額です。OpenAIは「画面の操作や、画像を見て考える仕事が得意で、最上位のAstraと同じくらいの性能を10分の1の単価で出せる」と説明しています(OpenAI自身の測定です)。ただし、いちばん難しいプログラム作りには、今もSolかAstraを勧めています。費用を抑えたい場合は、Solの代わりにTerraで足りるかどうか、あなたの用途で試してみてください。
なお、さらに前の世代のGPT-5.5は、2026年10月14日でChatGPTとCodexから外れました。ただし、APIでは引き続き使えます。
それより気をつけていただきたいのが、古いモデルの提供終了です。2026年10月23日には、gpt-3.5-turbo、gpt-4、gpt-4-turbo、o1、o3-mini、o4-miniなど、古い世代のモデルがAPIで一斉に使えなくなりました。次は2026年12月11日で、2025年8月版のgpt-5やo3が続きます。さらに10月14日には、GPT-4o、GPT-4o mini、GPT-4.1、GPT-4.1 miniも2027年1月14日でAPIから外れると発表されました。乗り換え先として勧められているのはGPT-6 Lunaで、これらをもとに調整したモデルも同じ日に終わります。
AIコーディングツールは、古い知識のままこうしたモデル名をコードに書いてしまうことがよくあります。あなたのアプリの中に古い名前が残っていないか、AIに「このアプリで使っているOpenAIのモデル名を一覧にして、OpenAI公式の提供終了予定のページと照らし合わせて、いつまで使えるか確認して」と頼んでみてください。乗り換え先は、これから作るなら、安さ重視のGPT-6 Luna、性能と料金のバランスがよいGPT-6.1 Terra、難しいプログラム作りも任せたい場合のGPT-6.1 Solがお勧めです。
同じアプリの中で「難しい判断は高性能モデル、単純な分類は軽量モデル」と使い分けることもでき、コストを抑える設計がしやすいのも特徴です。
最大の強みは、文章生成だけでなく、画像生成、音声の読み上げ、文字起こし、さらには埋め込み(文章の意味を数値化して検索に使う仕組み)まで、1つのアカウントで揃うことです。
世界中のAIアプリの多くがこのAPIの上に作られているため、インターネット上に事例や解説が最も豊富に存在します。
料金は前払いのクレジット制で、10ドル程度のチャージから始められます。9月22日のGPT-6 SolとLunaは、1つ前のGPT-5.6の同じ位置のモデルの半額で、しかも期間限定ではない恒久的な価格です。
最上位のGPT-6 Astraは、長い作業の途中で自分用のメモを取りながら進める仕組みを持ち、複雑な仕事に強いとされています。ただし単価はSolの5倍です。まずはLunaやSolで試し、足りないときだけAstraに上げる、という順番をお勧めします。
同じ9月29日には、ほかにも2つ、あなたに関係しそうな発表がありました。
1つは、APIでAIエージェントを動かす仕組み(Agents API)に、AIがWebサイトを実際に操作する機能が加わったことです(試験提供)。予約サイトへの入力のような「画面を操作する作業」を、あなたのアプリの中でAIに代わりにやらせられるようになります。
もう1つは「Sign in with ChatGPT(ChatGPTでログイン)」です。お客様が自分のChatGPTの契約を使って、あなたのアプリのAI機能を使える仕組みで、実現すればAIの利用料をあなたが肩代わりしなくて済みます。ただし今は一部の提携企業だけの提供で、一般の開発者は申し込んで順番を待つ段階です。今後の広がりに注目してください。
そして2026年10月28日からは、ChatGPTのProプランとBusinessプランの契約者が、毎月のAPIクレジットを無料で受け取れるようになりました。Proは月100ドル・200ドル・500ドルのプランごとに、それぞれ100ドル分・200ドル分・500ドル分。Businessは1席あたり20ドル分(Premiumの席は100ドル分。ワークスペース全体で500ドルまで)です。あなたが作るアプリのAPI料金に使えますが、使い残しは翌月に持ち越せません。また、APIキーで使うCodexには使えず、ChatGPTやCodexの使用枠も増えません。PlusプランとFreeプランは対象外です。契約して7日たてば、ChatGPTの請求の設定画面から、自分のAPIの組織(API用のアカウント)にひも付けて受け取れます(ChatGPTとAPIで同じメールアドレスを使っていることが条件です)。次のClaude APIの項でご紹介するMaxプランの特典と同じしくみですので、契約しているなら忘れずに受け取ってください。
世間の評判
開発者コミュニティでの評判の中心は「ドキュメント(説明書)とツール類の充実度は別格」というものです。
困ったときに検索すれば必ず誰かが同じ問題を解決している、という安心感は他のAPIにはない価値だと言われます。
実は、これはAIにアプリを作ってもらう非エンジニアにとって、性能以上に重要な意味を持ちます。
世界中に事例が多いということは、Claude CodeやCodexといったAIコーディングツールが「正しいコードを書ける確率が高い」ということでもあるからです。
マイナーなAPIを指定すると、AIが古い書き方や誤った書き方を提案してしまう場面がありますが、OpenAI APIではそれが起きにくいのです。
一方で、利用者が多すぎるがゆえに「たまに障害で止まる」ことは海外でも半ばお約束のように語られており、大事なアプリでは予備のAPIを用意しておく開発者も少なくありません。
また「モデルの世代交代が速く、旧モデルの提供終了に追われる」という声も定番の不満です。GPT-6 SolとLunaの値下げは広く歓迎されていますが、「軽量のLunaは、賢さより値下げが主な変化」という冷静な声もあります。
GPT-6.1 Solは、海外の開発者コミュニティHacker Newsで1,000を超える支持と900を超えるコメントを集めました。値段が据え置きのまま賢くなった点は歓迎されている一方で、「OpenAI自身の測定なので、Astraに近いかどうかは自分の用途で確かめるべき」「GPT-6 Solの出来が悪く、1週間で差し替えられた」「上位プランの枠が減った」という厳しい声も目立ちます。
とはいえ、総合力と情報量で選ぶなら、迷ったらまずここから、と言える定番中の定番であることに変わりはありません。
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- ChatGPT ChatGPTと同じOpenAIのモデルを、アプリから使うためのAPIです
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2026年11月5日版