Mistral API(ミストラル エーピーアイ)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 開発編 アプリ開発者向けAIツール大全 | 言語モデルAPI |
★は、世間の評判をもとに筆者がまとめた評価です。 ★の付け方
開発編 アプリ開発者向けAIツール大全/言語モデルAPI(Chapter 4)
Mistral API (言語モデルAPI)
料金
従量課金制。10月6日に出た上位モデルのLarge 4で入力100万トークンあたり0.7ドル、軽量モデルなら0.15ドルが目安です(中位のMedium 3.5は1.5ドルでしたが、2026年10月31日に非推奨になりました)。無料でお試しできる枠も用意されていますが、2026年11月1日時点でMistralは無料枠の具体的なトークン数を公表しておらず、管理画面で確認する方式に変わっています(以前は「月10億トークンまで無料」と案内されていました)。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Mistral APIは、前作でLe Chatとして紹介したフランスのMistral AI社の開発者向け窓口です。
ヨーロッパ発の企業らしく、データの取り扱いを重視する姿勢と、モデルの中身を公開するオープン路線が特徴です。
文章モデルに加えて、音声認識(Voxtral)やOCR(画像の中の文字を読み取る機能)のAPIも揃っており、紙の書類をデータ化するようなアプリも作れます。なお音声のVoxtralは、2026年10月31日に古い版(文字起こしのVoxtral Mini Transcribe 2や、読み上げのVoxtral TTSなど)が「非推奨」(新しく使うのは勧めない状態)になりました。2027年4月30日に提供が終わる予定で、乗り換え先は新しい「3」の版(Voxtral Mini Transcribe 3など)です。古い記事に出てくるモデル名ではなく、最初から「3」の版を選んでください。
そして何より話題なのが、業界でも突出して太い無料枠です。
今の無料の枠は「Free mode」という名前です。登録すると最初から使える状態になっています(以前は「Experimentプラン」と呼ばれていました)。以前は「月10億トークンまで無料」と案内されていましたが、現在Mistralは具体的なトークン数を公表しておらず、管理画面で自分の上限を確認する方式に変わりました。
公式の説明は「評価と試作のための、回数制限つきの枠」というものです。
ただし1分あたりの回数制限が厳しめに設定されているため、「じっくり時間をかけて大量に処理する」用途に向いた無料枠だと理解してください。
有料の従量課金も、上位のLarge 4で入力100万トークンあたり0.7ドルと、大手の中では手頃な水準です。無料で試せる枠があることは変わりませんが、契約前にご自身の画面でご確認ください。
2026年10月6日には、上位モデルの「Mistral Large 4」も試験提供(Public Preview)で登場しました。一度に約100万トークンを読み込めて、料金は2026年11月5日時点で入力100万トークンあたり0.7ドル・出力2.1ドルと、中位のMedium 3.5よりずっと安い設定です(登場したときの定価は入力1.36ドル・出力4.18ドルで、最初の2週間は半額のセールでした。セールが終わったあと、10月下旬に定価そのものが今の料金に下がっています)。予告されていたモデルの中身の公開も行われ、AIモデルの公開サイトHugging Faceから入手できます(Mistral独自のライセンスです)。なお中位のMedium 3.5は、2026年10月31日に「非推奨」(新しく使うのは勧めない状態)になりました。2027年4月30日に提供が終わる予定で、公式の乗り換え先はLarge 4です(1つ前の上位モデルLarge 3も、同じ日に非推奨になりました。こちらも乗り換え先はLarge 4です)。これから作るなら、最初からLarge 4を選んでください。
世間の評判
日本のZennでも「月10億トークン無料は驚異的」と話題になり、Geminiの無料枠が縮小された際の乗り換え先として名前が挙がる定番になりました。
「APIの練習をしたいが、課金が怖くて手が出ない」という初心者にとって、これほど心強い選択肢はありません。
ヨーロッパのデータ保護の考え方を反映した運営姿勢も、企業利用を検討する層から評価されています。注意点は2つです。
1つは、無料枠が1分あたり2回程度という回数制限を持つため「お客様を待たせるリアルタイム用途」には不向きなこと。
もう1つは、無料枠のデータがAIの学習に使われ得ること(設定で拒否は可能です)。
この2点から、世間の整理は「急がないまとめ処理・練習・実験はMistralの無料枠で」というものです。
性能面では最上位クラスとは言えないものの、実用上十分という評価が多く、コストを最重視する用途では現実的な選択肢になります。
APIの練習台を探しているあなたには、これ以上ない入口でしょう。ただし前述のとおり、無料枠の具体的なトークン数は現在は公表されていません。
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