Muse(ミューズ)

  • 提供:Meta

評価のまとめ

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本編 最新AIツール大全 AIエージェント ヒルトルのオススメ度 ★3(5段階)

★は、筆者ヒルトルの個人的なオススメ度です。 ★の付け方

Museの公式サイト(新しいタブで開きます)

本編 最新AIツール大全/AIエージェント(Chapter 3)

Muse (AIエージェント)

ヒルトルのオススメ度 ★3(5段階)

提供:Meta

料金

基本的な機能は、使える量に上限つきで無料です(無料でどれだけ使えるかは公表されていません)。たくさん使いたい方向けに、次の有料プランがあります。有料プランの契約は18歳以上(または、住んでいる国の成人年齢以上)の方が対象です。

  • Metaのヘルプページでは、月額20ドルの「Power」(1週間に5億Museトークン。トークンはAIが処理する量の単位です)と、月額100ドルの「Maximum」(1週間に30億Museトークン)が案内されています。
  • 日本円の料金は、Metaの日本向けの発表には書かれていません。Impress Watchの記事(2026年10月23日)では、「月額2,799円~」と紹介されています。
  • Museの料金案内には、Chapter 2でご紹介したMeta AIの有料プラン「Meta One」についての記載はありません。

2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。

特徴

Muse(ミューズ)は、FacebookやInstagramを運営するMeta社の「個人向けAIエージェント」です。2026年9月8日にアメリカで始まり、日本では2026年10月23日から、iPhone・Androidのアプリと、ウェブサイト(muse.ai)で使えるようになりました(Mac用のアプリについては、日本向けの発表には書かれていません)。北米以外で提供されるのは、日本が最初です。Chapter 2でご紹介した「Muse Spark」は、AIの頭脳にあたるモデル(AIの中身)の名前です。それに対してMuseは、そのモデルで動き、あなたの代わりに仕事を進めてくれるアプリです(アメリカで始まった時点では、Muse Sparkで動いていると発表されています)。人に話しかけるようにメッセージを送るだけで、メールの送信、旅行の予約、ウェブサイトの申し込み欄の記入、あなたに代わっての交渉などを進めてくれます。

一人ひとりに専用のパソコンがクラウド(Metaのサーバー)の上に用意されていて、アプリを閉じている間も作業を続け、状況が変わったときや、あなたの許可が必要なときに連絡をくれます。メールの送信や買い物など大事な操作の前には、あなたに確認を取る仕組みです。あなたにとって大事なことを覚えておき、頼んでいないことでも先回りして提案してくれます(覚えてほしくないことは「忘れて」と伝えられます)。日本でつなげる(連携できる)サービスとしては、Gmail、Googleカレンダー、Instagram、Stripe、Shopify、Trip.com、Agoda、Klookなどが挙げられています。メルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあとの連携は、Metaが「進めて参ります」としている段階で、2026年11月5日時点では、まだ使えるとは発表されていません。

また、Metaの発表会「Meta Connect」で紹介された音声モードや、Muse専用のメールアドレスなどの機能は、日本では別途案内するとされています。日本語に対応しているかどうかは、公式の発表には書かれていませんが、Impress Watchの試用記事(2026年10月27日)では、日本語での依頼がそのまま通じています。なお、Chapter 2で触れた中小企業向けの「Muse for Small Business」は、別のアプリではなく、このMuseのアプリに仕事用の機能やつなぎ先を足すものです。ただし、Metaがこれを発表した時点でMuseが使えたのはアメリカとカナダで、日本で使えるかどうかは、2026年11月5日時点では発表されていません。

ヒルトルのレビュー

私はまだしっかりとは試せていませんので、公式情報と海外のレビュー・報道をもとにお伝えします。Museは、この章でご紹介しているdotsやGrok Botと同じく「クラウド上に自分のパソコンを持ったAI」ですが、無料から始められて、日本ですでに使えるという点では、3つの中で一番身近な存在です。Impress Watchによると、北米では公開から1か月で1,000万回以上ダウンロードされました。同じくImpress Watchの試用記事では、日本語で頼んだ映画の予約を、座席と券の種類を選んで、ログインや支払いの手前まで進めてくれたそうです。Gmailに届いていた別の予約と時間が重なることにも気づき、勝手に予定を変えずに、どちらを優先するか聞いてくれたといいます。一方で、セキュリティやプライバシーの心配も報じられています。

2026年9月21日には、セキュリティ研究者のパトリック・ウォードル氏が見つけた、Mac版のMuseアプリの欠陥が報じられました。パソコンにすでに悪いプログラムが入っている場合に、音声入力の中身を別のサーバーに送らせることができる、というものです。Metaの幹部は「遠くから攻撃できるものではない」「実際の危険はかなり低い」としたうえで、修正版を出したと説明しています(英The Register)。また、米Inc.誌のコラムニストは、Mac版のMuseに、許可していないはずのMacの「メッセージ」アプリの中身を読まれたと書きました。Metaは、本人が何段階も許可しない限り読めない仕組みだと反論していて、決着はついていません(米TechCrunch、9月30日)。同じ9月21日には、Amazonが、Metaから事前の連絡や許可がなかったことや、MuseがAIだと名乗らずにサイトを見て回っていることなどを理由に、Museが自社のサイトで買い物できないようにしました(Metaは、Museはパスワードや支払い方法を見ることができない、と説明しています。英The Register)。

Meta自身も、セキュリティの解説記事で「Museは攻撃と無縁ではない」と書き、プロンプトインジェクション(ウェブページなどに隠した命令文でAIをだます攻撃)は「業界でまだ解決していない問題」だと認めています。トロント大学の教授も、「エージェントで多くのことをしようとするほど、自分のデータへのアクセスを多く渡すことになる」と指摘しています(カナダGlobal News、9月29日)。こうした問題がまだ落ち着いていないことと、メルカリなど日本のサービスとの連携がまだ準備中であることから、2026年11月5日時点のオススメ度は★3としました。試す場合は、失敗しても困らない用事から始めてください。つなぐアカウントは必要なものだけに絞り、お客様の情報が入った仕事用のアカウントは、最初はつながないほうが安心です。メールの送信や支払い、住所などの個人情報の入力は、確認の画面で中身を必ず自分の目で見てから許可しましょう。会話をAIの学習に使わせたくない場合は、設定でオフにできます。

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