Grok Bot(グロック・ボット)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 本編 最新AIツール大全 | AIエージェント |
★は、筆者ヒルトルの個人的なオススメ度です。 ★の付け方
本編 最新AIツール大全/AIエージェント(Chapter 3)
Grok Bot (AIエージェント)
料金
Grok Bot単体の料金はありません。2026年10月12日に始まった新しい料金体系「The X Subscription」のPremium(月額30ドル)以上のプランか、以前からのSuperGrok、SuperGrok Plus、SuperGrok Heavyのいずれかの契約(またはCursorの有料プラン)で利用できます。The X Subscriptionでは、Botが使う使用量は、GrokのアプリやCursorと共通の「週ごとの使用枠」から差し引かれ、Bot専用の枠はありません。以前からのSuperGrokの契約をつないで(連携して)使う場合や、Cursorの有料プランで使う場合は、Botの使用量はGrokのチャットとは別に、Cursorのアカウント側で週ごとに数えられます。法人向けは、GrokまたはCursorの法人向けプラン(Enterprise)を契約している会社で、管理者が管理画面から有効にすると使えます(法人向けの料金は営業窓口への問い合わせが必要です)。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Grok Botは、SpaceXSI(旧xAI)が2026年8月11日にベータ版として発表した「24時間働き続けるAIの同僚」です。あなた専用のパソコンをクラウド上に持っていて、あなたが普段使っているアプリやウェブサイトにログインし、営業のメール送付やマーケティングの作業、顧客リストの更新、プログラムの修正といった仕事を最後まで自分で進めます。あなたの作業を実際に見せて覚えさせる(デモンストレーション学習)、複数のBot同士がスレッドで連絡を取り合って共同作業をする、決まった時間に決まった仕事をする(ルーティン)、といったことにも対応しています。当初はSuperGrok Heavyなどの上位プラン限定でしたが、8月26日にSuperGrokの全プランとCursorの有料プランに広がりました。
パソコンのデスクトップアプリとiPhoneアプリから利用できます。さらに2026年9月2日にはAndroid版のアプリも公開され、9月3日には画面の作りが大きく変わりました。新しい画面では、チャットではなく「Bot(ボット)の一覧」が中心になり、Botごとに名前とアイコンを付けて、「営業担当のBot」「資料作成担当のBot」というように区別して管理できるようになっています。決まった時間に決まった仕事をさせる「ルーティン」機能も加わりました。あわせて、X(旧Twitter)との連携も強くなり、Botに「Xの投稿を検索して」「自分のタイムラインを見て」「メンションを確認して」といった仕事を任せられるようになっています。SNSで自社の名前がどう語られているかを毎朝まとめてもらう、といった使い方ができそうです。
2026年9月17日には、Grok Botに声で指示を出せる音声モードが追加され、パソコンとスマートフォンに順に提供されています。2026年10月7日には、PowerPoint形式やGoogleスライド形式のスライド資料も作れるようになりました。
ヒルトルのレビュー
Grok Botは、この章でご紹介している大手のAIエージェントの中では、一番「人を雇う」という感覚に近いツールだと感じます。Claude Coworkが「あなたの手元の作業を代わりにやる」のに対して、Grok BotはGemini Sparkと同じくクラウド上で動くタイプですが、さらに一歩進んで「クラウド上に自分のパソコンを持った同僚」として、あなたが寝ている間も仕事を続けてくれる、という発想です。Botに自分の作業を見せて覚えさせられる点は、Claude Coworkの「Record a skill」と似ていますが、Bot同士が連絡を取り合ってチームで働く、という部分はGrok Botならではで、「営業担当のBot」と「資料作成担当のBot」を分けて動かす、といった使い方ができるのは面白いですね。
ただ、正直なところ注意点も多いです。まず、公式の資料では「同じアカウントの全てのBotは1つのクラウド上のパソコンを共有するので、Bot同士を情報の壁として使わないでください」と明記されています。つまり、お客様ごとに情報を分けて扱いたい、というような使い方には向いていません。また、Botがあなたの代わりにサービスにログインするということは、それだけ多くのパスワードや社内情報をSpaceXSIに預けることでもありますので、会社で使う場合は情報の取り扱いを慎重に考える必要があります。日本語については、2026年8月19日の更新で画面の表示言語に日本語が加わりましたが、日本で使えるかどうか(提供される国)は公式には明記されていませんので、2026年11月5日時点では「まだ様子見」というのが私の正直な印象です。すでにSuperGrok(または新しい料金体系「The X Subscription」のPremium以上)に課金している方は、失敗しても困らない定型作業から試してみると良いでしょう。
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