Cline(クライン)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 開発編 アプリ開発者向けAIツール大全 | AIコーディングツール |
★は、世間の評判をもとに筆者がまとめた評価です。 ★の付け方
開発編 アプリ開発者向けAIツール大全/AIコーディングツール(Chapter 2)
Cline (AIコーディングツール)
料金
拡張機能そのものは完全無料(Apache 2.0ライセンスのオープンソース)です。AIモデルの利用料だけがかかり、Claude、ChatGPT、Geminiなど好きなAPIキーを設定して使います。手元のパソコンで動かすモデルを指定すれば、料金はかかりません。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Clineは、VS Code(世界で最も使われている無料のコードエディタ)に組み込んで使う、オープンソースのAIコーディングエージェントです。エディタの横にチャット欄が現れ、そこに日本語で頼むと、AIがファイルを読み、コードを書き、コマンドを実行してくれます。
この章でご紹介してきたコーディングツールの中で、非エンジニアにとって最も入りやすいのがClineです。理由は2つあります。1つは、ターミナル(黒い画面)を開かなくても、見慣れたエディタの画面の中で完結すること。もう1つは、AIが何かを実行する前に必ず「これをやっていいですか」と確認してくれる設計になっていることです。勝手にファイルを消される心配が構造的に小さいのは、初心者にとって大きな安心材料です。
Cursorとの違いは、Cursorがエディタそのものを置き換えるのに対し、Clineは今お使いのVS Codeに後から足せる点です。月額の契約も要りません。
そして2026年9月14日、Cline Desktopというデスクトップアプリのベータ版が公開されました。Mac・Windowsに加えて、9月24日からはLinuxにも対応し、Mac版は中身が完全に公開されたオープンソースです。複数のAIエージェントを同時に動かしたり、決まった時間に自動で実行させたりもできます。VS Codeを開かずに使いたい方は、こちらも選択肢に入ります。
世間の評判
日本語の入門記事の量では、この章の中でも群を抜いています。Qiitaには「非プログラマーのためのAIコーディング」「VSCodeでAIコーディングを始めよう!Cline完全入門ガイド【初心者向け】」といった、まさに本書の読者に向けたような記事が揃っており、詰まったときに日本語で答えを探せる安心感があります。
評判の中心は「無料で始められて、動作が素直」という点です。月額を払う前に、まずAPIキーの少額チャージだけでAIコーディングを体験できるため、「自分に合うかどうかを確かめる最初の1本」として勧める声が多く見られます。承認を挟む設計についても、「安心して任せられる」と好意的に受け止められています。
ネガティブな評判として定番なのは、料金が読みにくいことです。定額制ではなくAPIの従量課金なので、大きな修正を何度も繰り返すと請求が伸びます。「気づいたら数十ドル使っていた」という報告は珍しくありません。Chapter 4のコラムでお伝えする上限設定は、Clineを使う場合こそ必ず行ってください。
なお、かつてClineから派生した人気ツール「Roo Code」は、2026年5月15日に開発を終了し、公開停止となりました。移行先として案内されたのがこのClineです。古い記事でRoo Codeを勧めているものを見かけても、今から新しく入れる必要はありません。
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このページの内容は、電子書籍(PDF)と同じです。スマホで読みやすい版と、音声解説もあります。
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