Mailgun(メールガン)

評価のまとめ

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開発編 アプリ開発者向けAIツール大全 メール配信・LINE連携 世間の評判 ★3(5段階)

★は、世間の評判をもとに筆者がまとめた評価です。 ★の付け方

Mailgunの公式サイト(新しいタブで開きます)

開発編 アプリ開発者向けAIツール大全/メール配信・LINE連携(Chapter 14)

Mailgun (メール配信・LINE連携)

世間の評判 ★3(5段階)

料金

無料プランあり(1日100通まで)。有料は月額15ドルのBasic(月1万通)、月額35ドルのFoundation(月5万通)、月額90ドルのScale(月10万通)です。なお、送った分だけ払う「Flex」プランは2025年12月に1,000通あたり1ドルから2ドルへ倍額改定されました。

2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。

特徴

Mailgun(メールガン)は、2010年から続くメール配信サービスの老舗です。現在はスウェーデンのSinch(シンチ)という通信会社の傘下にあります。

ここまで紹介した3つとの決定的な違いは、受け取ったメールを、条件ごとに振り分けて処理できることです。

正直に申し上げると、受信そのものはMailgunだけの機能ではありません。 Resendは2025年11月から受信に対応しましたし、Amazon SESは東京を含む22の地域で受信でき、SendGridにも受信内容を転送する仕組み(Inbound Parse)があります。Mailgunが抜きん出ているのは、受け取ったメールをどう捌くかのほうです。

たとえば「info@あなたの会社.com」に問い合わせメールが届いたら、その中身を自動でアプリのデータベースに保存する。お客様が返信したメールの内容で、アプリの処理を動かす。

Mailgunには「ルート」という仕組みがあり、宛先やメールの見出し情報をPython風の正規表現で判定して、条件ごとに違う処理へ振り分けられます。しかも、正規表現で取り出した文字列をそのまま転送先に差し込めます。さらに、届いたメールを最大3日間Mailgun側に預かっておき、あとからAPIで取り出すこともできます。他社が「受信をお知らせするので、中身の解析はご自分で」という作りなのに対し、Mailgunは振り分けまで面倒を見てくれる——ここが実務上の差です。

しかも、サーバーを自分で用意する必要はありません。届いたメールをGmailに転送するだけの使い方もでき、「サーバーを立てずに独自ドメインのメールアドレスを持つ」方法として、日本でも古くから紹介されてきました。

送信面でも、送ったメールが今どうなっているかを追える画面、宛先不明メールの管理、迷惑メール報告の管理が最初から揃っています。これらを自分で作らなくていいのは、地味ですが大きな時短です。

さらに、データの保管場所をEU(ヨーロッパ)に指定できるため、海外向けサービスで個人情報の扱いが問われる場面でも選ばれています。

世間の評判

技術的な評価は堅実です。世界最大級のレビューサイトG2では321件のレビューで5点満点中4.2点。SendGridの4.0点を上回っています。

褒められるのは決まって同じ点で、「APIが素直で迷わない」「大量に送っても落ちない」、そして何より「受信の振り分け機能が他社より圧倒的に使いやすい」。日本語の記事でも「SendGridと比較して、受信の機能が使いやすい」と書かれています。

ところが、別のレビューサイトTrustpilotの1,526件を見ると、評価が真っ二つに割れています。★5が72%なのに、★1が19%。「まあまあ良い」という中間の評価がほとんどありません。

★1の中身は、ほぼ一つの訴えに集中しています。「予告なくアカウントを止められた」です。

海外の開発者フォーラムには、登録した直後に永久停止された事例も残っています。理由を尋ねても「詳細はお伝えできません」という返答だったと記録されています。サポートの返事が遅いという不満も、複数のレビューサイトで繰り返し挙がります。

料金面でも、2025年に評判を落とす出来事がありました。安価な従量課金プラン「Flex」が申し込み画面から消え、しかも解約手続きを始めると引き止め用に出てくる、という運用が「利用者をだます作り」だと批判されたのです。そして12月には、そのFlexの単価が2倍になりました。

そして日本の読者にとって一番の壁は、情報の少なさです。Qiitaの記事数はMailgunが37件に対しSendGridは319件。Zennに至ってはMailgunが8件でResendは41件です。

しかもMailgunの日本語記事は2014年〜2021年に集中しており、無料枠の説明が今の内容と食い違っているものが少なくありません。古い記事の数字をそのまま信じると、想定と違う請求が来ます。

日本語のレビューサイトITreviewには、日本人による評価が0件。SendGridのような日本語サポート窓口もありません。

もう一つ、実際にハマった人が多い落とし穴があります。送信と受信を同じドメインでやろうとすると、送ったメールが「届いた」と記録されなくなるという現象です。

原因はドメインの設定にあり、受信用はサブドメインに分けるのが解決策として共有されています。知らずに始めると、原因不明で止まります。

世間の整理をまとめると、こうなります。「ただメールを送るだけ」なら、日本語の情報が多いResendやAmazon SESのほうが確実に楽です。

一方で、「届いたメールを条件ごとに複雑に振り分けたい」なら、Mailgunは有力な候補です。単に受信するだけなら他社でもできますので、設定のしやすさ、対応地域、料金、必要な処理の複雑さを並べて比べてみてください。

問い合わせフォームの代わりにメールを使いたい方、返信メールで動く仕組みを作りたい方は、選択肢に入れる価値があります。

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