Neon(ネオン)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 開発編 アプリ開発者向けAIツール大全 | データベース |
★は、世間の評判をもとに筆者がまとめた評価です。 ★の付け方
開発編 アプリ開発者向けAIツール大全/データベース(Chapter 10)
Neon (データベース)
料金
無料プランあり(ストレージは1プロジェクトあたり1GB、クレジットカード登録不要)。有料は使った分だけの従量課金制です。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Neon(ネオン)は、PostgreSQLデータベースを専門に提供するサービスです。最大の特徴は「使っていない時間は自動で眠る」仕組みにあります。
アクセスのない深夜や休日には料金がかからず、必要な時だけ自動で目を覚まします。
個人開発の「たまにしか使われないアプリ」と相性が抜群で、24時間分の料金を払う必要がないぶん、コストを大幅に抑えられます。
もう1つユニークなのが「ブランチ」という機能で、本番のデータベースをまるごとコピーした試験用のデータベースを一瞬で作れます。
「本番データで動作確認したいが、壊すのが怖い」という場面で威力を発揮する機能です。無料プランのストレージは、2026年10月2日に1プロジェクトあたり0.5GBから1GBへ倍増しました(プロジェクトは100個まで作れます)。クレジットカードの登録も不要です。
有料は使った分だけの従量課金制です。
2025年にはデータ分析大手のDatabricks社に約10億ドルで買収されましたが、無料枠は維持されています。
そして2026年9月17日、Neonは大きく守備範囲を広げました。データベースに加えて、ファイル置き場、プログラムを動かす場所、ログイン機能(Chapter 12で紹介するBetter Authを、Neonが管理してくれる形)、AIモデルの窓口までをまとめた「Neon backend」が正式提供になったのです。無料プランでも、ログイン機能は月6万人まで、ファイル置き場は5GBまで使えます。2026年10月15日(米国時間)には、データが変わるとすぐ画面に反映される「Neon Realtime」も、試験提供(公開ベータ)で始まりました。試験中は、この機能そのものは無料です(データベースを動かす料金は、いつもどおりかかります)。ただし、使える地域は米国2か所・ドイツ・シンガポールの4か所だけで、Supabaseの項で説明した閲覧制限(RLS)にはまだ対応していません。
世間の評判
開発者コミュニティでの整理は明快で、「ログインやファイル保存まで全部入りが欲しいならSupabase、データベース単体でシンプルに使いたいならNeon」という使い分けが定番です。
眠っている間は無料という仕組みと、カード登録なしで始められる手軽さは、まず試したい初心者にとって大きな安心材料になっています。
前述のブランチ機能についても、「AIに大きな変更を任せる前に、コピーを作って試せる」という点で、Vibe Coding時代に合った機能だと評価する声が増えています。
ただし、そのブランチには落とし穴もあります。ブランチは一定数までは無料ですが、超えると1本あたり月1.5ドルほどかかります。さらに、残したブランチのデータベースが眠らずに起き続けていると、その稼働時間にも課金されます。Neon自身が公式の解説で「ブランチを作って書き込みをして、そのまま忘れてしまった場合、それが料金に効いている可能性があります」と注意を促しているほど、よくある失敗です。
対策として、ブランチに自動削除の期限を設定する機能が用意されています。管理画面から作る場合は初期設定で1日後に消えるようになっていますので、そのまま使うのが安全です。AIに開発を任せる方は、「作業用のブランチは本番に合流させたら必ず消して」と一度伝えて記憶させておいてください。
弱点としては、眠りから覚める最初のアクセスに一瞬の待ち時間(コールドスタート)が生じる点が挙げられますが、個人規模のアプリでは実害は小さいという声が主流です。
ただし2026年9月のNeon backendの正式提供で、「全部入りならSupabase」という線引きは少しあいまいになりました。Neon自身は「部品を好きに組み合わせて、いつでも出ていける」ことを売りにしていますが、正式提供から日が浅く、評判が固まるのはこれからです。
また、Supabaseほど日本語の情報が多くないため、つまずいたときの調べやすさでは一歩譲ります。大手傘下に入った安心感もあり、堅実な選択肢と言えるでしょう。
Chapter 9で紹介したVercelとの組み合わせでもよく使われています。
同じカテゴリのほかのツール
電子書籍でも読めます
このページの内容は、電子書籍(PDF)と同じです。スマホで読みやすい版と、音声解説もあります。
開発編 アプリ開発者向けAIツール大全
2026年11月5日版